股が痛い、長距離を乗ると膝、足首、肩が痛い。そんな悩みってありませんか?
サドル高の簡単な設定方法
私はあまりフィッティングに興味がありませんでしたが、たまたま見たチャリダーでサドル高の手軽な測り方を紹介しており、それは「シューズを履いた状態で両足のかかとをペダルに乗せ、かかとがペダルから離れることなく1周スムースにペダリングができる高さに設定する」といったものでした。(下死点でかかとがペダルから離れないことがポイント)
これまで、股下に一定の係数をかける方法を用いていましたが、なんとなく、上記方法を試したところ、まったく踵がつかず、試しに1.5cmほどサドル高を下げることにしました。スラっと伸びたシートポストはサイクリストの美的センスと見栄の塊ですので、1.5cmも下げることに躊躇(笑)はありましたが、結果は明らかでした。
サドル調整後の変化
サドルを下げた効果は下記のとおりです。
- 足首の違和感が消えた
- 股の痛みが激減した
- 長距離乗車時の肩の痛みが消えた
- 回転数が上昇した(≒クランクを回しやすくなった)
足首の違和感、股の痛み
サドル高の調整は5分程度の作業でしたが、その効果はかなり高いと思います。股が痛くサドルを交換しようかと検討しておりましたが、今はその必要も感じていません。また、最近、右足首にペダリング時に違和感がありましたが、これもサドル調整以降発生しておらず劇的に改善しました。
肩の痛み
また、長距離乗車時の肩の痛みですが、これについても激減し、とても驚きました。おそらくサドルが高すぎたため肩に必要以上に体重が乗ってしまった結果だと分析しています。いつも大雑把にサドル高を測定していたので、いつのまにかサドル高に大きなズレが生じていたのかもしれません。
ペダリングの改善
また、ペダリングについては個人差はありますが、私の場合は、下死点をスムーズに回せるようになったことでペダリングの効率も上がったように感じています。特に、疲れた時や高負荷時にその差を顕著に感じます。
ついつい、調子が悪いと部品を交換することに目が行きがちですが、手軽にできるサイズ調整も重要であることを改めて感じました。係数を用いた設定も有用だと思いますが、柔軟性や体の動きは個々によって異なりますので、係数と今日紹介したようなアナログな方法を併用して調整するとより自身にあった設定になるものと思います。
最近ではサイクルショップでもフィッティング展開しているところは多くありますので、そういったものも含めて一度見直しをしても面白いかもしれません。
勇気を出してサドル高を下げると、一層自転車が楽しくなるという話でした。